Kagrra, 2 [K]

[ 百鬼絢爛 ]
(2011:PS COMPANY)
Vo:一志 Gt:楓弥 .真 Ba:女雅 Dr:白水 /cho:Kaori Nishina

(順を追ってもいないし、飛び石のような聴き方でアレですけど)
3曲のシングルを含む最後のオリジナル・アルバムです。
葛藤は色々とあったんだろうけれど、このバンドは最後までコンセプトの軸がブレませんでした。
幻想的な世界観から目覚めもせず、美しいままのメロディー。
ジャケット通りに満開のまま散ってしまう終焉。
メジャー期から少しずつ変化していたものが巡って戻ってきた円環。
ゼロ年代を駆け抜けた、そんな集大成です。('20/7)

[ Core ] [追記]
(2008:KING RECORDS)
Vo:一志 Gt:楓弥 Gt&箏:真 Ba:女雅 Dr:白水 /synth:Jin Nakamura .Kei Kawano

レーベル移籍してリリースされたメジャー4thアルバム。
前作「雫」の同線上にある、以前からのファンを篩いにかけたような作品です。
翻って、各パートのサウンドもアレンジも格段に音楽的になっていたり、
シングル作品が収録されなくとも河野さん(#1)や中村さん(#3)がアレンジに加わった印象的な楽曲もあり、とても完成度の高いアルバムになっていると思います。
見た目やそれまでの活動で纏わり付いてしまったアレやコレやを拭い去ってやろうとした核心。
ちなみに、ラストには「彩」収録の「百鬼夜行」の続編「新・百鬼夜行」が収録されています。
かろうじて繋ぎとめている感は否めない。

[ 雫-shizuku- ]
(2007:COLUMBIA MUSIC ENTERTAINMENT)
Vo:一志 Gt:楓弥 Gt&箏:真 Ba:女雅 Dr:白水

そしてコロンビアから最後のリリースとなったメジャー3rdアルバムです。
ここにきて各メンバーの演りたい方向性や力量差が顕著になってきてしまったようで、
初期の頃から聴き続けている人には少し戸惑いを感じるかもしれません。
しかし、基本軸はそのままながら、これまでの和のコンセプトから開放されたような楽曲は
逆に、より日本人らしい繊細なロックになっている印象を受けたりします。

僕の琴線に触れていたシングルの「うたかた」から始まり、
森雪之丞さんと共作された、まるで詩先で作られたような最後に配置された「雫」。
全9曲と少なめながら、人の心の動きのような曲順の流れも素敵な作品。('20/12)

[ うたかた ]
(2006:COLUMBIA MUSIC ENTERTAINMENT)
Vo:一志 Gt:楓弥 .真 Ba:女雅 Dr:白水

CHOKKAKUさんをプロデューサーに迎えたメジャー6thシングル。
3typeでリリースされていますが、僕はアルバム未収録「あの坂を登れば」が追加されている通常盤を。
折角なんで。
さて、次アルバム「雫-shizuku-」の1曲めに位置する表題曲とブシロードのCMタイアップ曲と軽い既視感に襲われる全3曲ですが、
兎にも角にも、この「うたかた」です。
活動も後半戦に差し掛かった時期ですが、
10年を越えるような長く続いたメジャーアーティストはこういう変化や新機軸がどこかで必ずあるものです。
このバンドにしか描けない、ただただ美しく儚い名曲。聴かず嫌いは勿体ない。('20/7)

[ 燦 ~san~ ]
(2005:COLUMBIA MUSIC ENTERTAINMENT)
Vo:一志 Gt:楓弥 .真 Ba:女雅 Dr:白水

2枚のシングルを含む、メジャー2ndアルバムです。
前2作のフル・アルバムはコンセプト作品であり、
今作はそうではない初の作品だということで、
軒並み評価の高いレヴューが散見されている作品です。

そもそもコンセプトに固まった、そしてそこが生命線のバンドです。
それよりもそれまでと比べて制作環境に余裕ができたんじゃないのか、と
思えるように各曲が練られている印象を受けます。

もう元には戻らない、散っている花びら、その一瞬の映像。
kagrra,らしく美しい、儚い、憂い。
もちろん何を言っているのかさっぱり分からないのだけれど。('19/5)

[ ]
(2004:COLUMBIA ENTERTAINMENT)
Vo:一志 Gt:楓弥 .真 Ba:女雅 Dr:白水

2004年の元旦に発売されたメジャー1stシングル。
デビュー作なのに愁いちゃっているところが何ともアレですが、
インディーズのコンセプトのままで、より爽やかに突き抜けた印象です。
そして、ここまで漢字に固執する割りにはヴォーカル・レスを(一志less)と書いてしまう嘲り。('10/8)

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