D'ERLANGER TRIBUTE ALBUM~Stairway to Heaven~ [V.A.]

[Dʼ ERLANGER TRIBUTE ALBUM~ Stairway to Heaven ~ ]
(2017:WARNER MUSIC JAPAN)
YOW-ROW from GARI /HYDE(Gt:CIPHER Ba:SEELA Dr:Tetsu) /清春(Gt:大橋英之 Ba:YUTARO Dr:katsuma) /ACID ANDROID(Vo:kyo) /Psycho le Cemu /lynch. /Angelo /INORAN×TERU×HISASHI×ピエール中野×ERY /MERRY /Justy-Nasty /THE SLUT BANKS /Rayflower /MUCC /DEZERT /DIR EN GREY

再結成10周年を記念してリリースされた話題の作品。
話題なのはその方面のその世代だけだと思いますけど。

さて、トリビュート作品がめっきり増えた懐古主義的な昨今ですが、
今作は発売前にYouTubeによるトレーラーで食指を伸ばしていたものです。
アレを観ちゃったら、こればっかりは仕方ない。
ということで、少しテンション高めで長めのレヴューをどうぞ。

予定調和的な「UNDER THE PRETENSE(remixed byYOW-ROW)」で幕が上がる、勿論テンションも上がります。
それに続くはD'ERLANGER楽器隊とHYDEによる「LA VIE EN ROSE」と清春による「SADISTIC EMOTION」。
代表的な楽曲と二人のネームヴァリューで先頭に持ってくるのは分かるけど、
HYDEと清春のクレジットが隣り合わせに並ぶだけで、たったこれだけで目頭が熱くなる。
そして、ACID ANDROIDとkyoによる「AFTER IMAGE」。
個人的には好みのアレンジですが、批判的なレヴューが散見している楽曲です。
いやいや、二度と再結成がないだろうDie in Criesですよ。
'90年に解散してOPTIC NERVEからDie in Criesの記憶を辿りましょうよ、と。

そしてここからがトリビュート本来の楽しみ、各アーティストのアレンジ合戦です。

・Psycho le Cemu「DARLIN'」、そうきましたか。
驚きを隠せないままクレジットを眺めるとプロデュースに岡野ハジメさんですか、なるほどそうですか。

・lynch.「XXX for YOU」、ここにきて再結成後の選曲です。
楽器隊然り声然り、D'ERLANGERが好きなんだなぁ。ちゃんとこの世代に受け継がれているんだなぁ。

・Angelo「dummy blue」、トレーラーを観て気になった楽曲の一つでしたが、
選曲がそうしたのか良い意味でAngelo色になっています。キリトと鬱と。

・色々な面々の「LULLABY」、TERUが歌うならこれしかないんだろうと思っていました。
何よりHISASHIもINORANも楽しそう。それでいいと思います。

・MERRY「SO...」、多感な時期に最もデランジェから影響を受けている世代なんだろうと思います。
全く期待していませんでしたが、アレンジといい仕上がりが素敵です。

・Justy-Nasty「an aphrodisiac」そして、まさかのジャスナスです。
その当時のあれこれを知っていれば、それだけで感慨深い。

・THE SLUT BANKS「1999 shy boy story」、やらかしちゃってます。もう全然shyじゃない。
ただ、こういう鬱屈した歌詞を唄わせたらTUSKは輝きます、鈍色に。とにかくカッコいい。

・Rayflower「Dance naked,Under the moonlight.」よく知らないバンドでしたが、メンバーを見たらそりゃこのクオリティになりますよね。
しかもkyoとはキャラの違うTAKAYUKI(Waive)の声がこの楽曲のポップさを魅力的にしています。

・MUCC「CRAZY 4 YOU」トリビュートといえばMUCCは常連なんですかね。
このカバー力というかそういうスキルが高いのか、MUCCらしさもありながら楽曲を壊さない。選曲も逹瑯の声に合っていて気持ちが良いし。

・DEZERT「MOON AND THE MEMORIES」さて、批判的なレヴューが散見しているもう一つがこれです。まあそうだろうと思います。
ただ、その当時を知らない世代が自分達の解釈で演りきったところを聴くべきなんじゃないかと。誰かが演らないといけない楽曲だし。

・DIR EN GREY「EASY MAKE ,EASY MARK」そしてラストはディルです、しかもこの選曲。
そうそうたる面々の今作にあってブッチギリで突き抜けている楽曲がこれ。聴けば分かります。
あと、最後にあのイントロに繋がるなんて思わず吹いた。the eternitiesということなんだろうな。

これほど楽しめるトリビュート作品にはそんなに出会えません。
楽しめる前提条件をたまたま持ち合わせた青春を過ごしてしまっただけかもしれませんが。

そんな感想がつい零れてしまう残念な世代より。

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