Buck-Tick 2

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[ SWEET STRANGE LIVE DISC ]
(1998:mercury music entertainment)
Vo:櫻井敦司 Gt:今井寿 .星野英彦 Ba:樋口豊 Dr:ヤガミトール

'98年に行われたツアーの武道館ライブを収めた初のライブ・アルバム。
思えばこれほどのライブ・バンドがライブ・アルバムを出してなかったんですね。
そして、スタジオ版では絶対聞けない、今井さんのその場の感情に任せたリフとか聞けたりして
ライブならではの楽しみがあります。
ただ、デジタル寄りの「SEXY STREAM LINER」のツアーだけあって
ライブ向けの楽曲ではなかったのが残念です。

[ SEXY STREAM LINER ]
(1997:mercury music entertainment)
Vo:櫻井敦司 Gt:今井寿 .星野英彦 Ba:樋口豊 Dr:ヤガミトール

事務所を独立し、レコード会社を移籍して発表された10thアルバム。
アルバムを発表する度に変化するバンドですが、（むしろそこが魅力だったりしますが）
ここまで一気に方向性が変わるとは思いませんでした。
顧みるとバクチクの音楽性は両極に生とデジタルで振幅幅が計れるメーターのようなもので
この作品はデジタルの方向に振り切った思いがけない作品でした。
個人的にこの頃はテクノに傾倒して聞いていた時期なので
むしろ好印象を受けた記憶があります。

[ COSMOS ]
(1996:victor entertainment)
Vo:櫻井敦司 Gt:今井寿 .星野英彦 Ba:樋口豊 Dr:ヤガミトール

これまでの実験的でギリギリのバランスの上に成り立っていた作品から一転、
バンドものらしいリズムとメロディーを重視したポップな9thアルバム。
（前作を聞いた限り、予想した通り）このあたりでセールスは落ちてきたようですが、
曲や歌詞は現在のバクチクに通じる（特に今井さんの曲は確立した感があり）
実はターニングポイント的な位置にある良い作品だと思います。

[ CATALOGUE　1987-1995 ]
(1995:victor entertainment)
Vo:櫻井敦司 Gt:今井寿 .星野英彦 Ba:樋口豊 Dr:ヤガミトール

バンド結成10周年としてリリースされた初のベストアルバム。
10thまでのシングル集。ということで、全てシングルバージョンの収録です。
今時、8cmシングルなんて手に入らないので手っ取り早い作品。
ちなみに、再発盤には「キャンディ」が追加されてリマスタリングされているようなので、
そっちがお得ですよ。（僕は買い増しはしないけど）

[ Six/Nine ]
(1995:victor entertainment)
Vo:櫻井敦司 Gt:今井寿 .星野英彦 Ba:樋口豊 Dr:ヤガミトール

前作「D T D」で行き着いた場所を更に突き進んだ、病的と思えるほどの8thアルバム。
たぶん一部の初期のファンはこの辺りで着いて行けなくなったことでしょうね。
悲しいかな、それに反して櫻井さんの表現力が飛躍的に確立したのは
このアルバムあたりからだと思っているんですけど。
ちなみに#6「楽園」中でコーランを無断使用して一度回収されています。
そして、僕が持っているのはもちろん青。

[ シェイプレス ]
(1994:victor entertainment)

これまでの楽曲をドイツやイギリスのエンジニアがリミックスした企画もの。
”シェイプレス”とはよく言ったものです。
ほぼ原曲がわかりません。
バクチクという冠がなければそれなりに楽しめるアンビエントなアルバムでした。

[ darker than darkness -style93- ]
(1993:victor entertainment)
Vo:櫻井敦司 Gt:今井寿 .星野英彦 Ba:樋口豊 Dr:ヤガミトール

ダブやレゲエ風のリズムにノイジーな音と闇の向こう側を見たような歌詞。
「狂った太陽」で試した独自な世界をさらに広げた7thアルバム。
一般受けしそうもないけれど、好きな人は必ず上位に挙げる作品なんじゃないでしょうか。

村上龍を読み、これを聞いていた思春期の僕は歪んでいたんだ、と今更気づきました。

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